地震時の火災の危険性

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ご存知ですか?地震時の火災の危険性。

地震時はブレーカをOFFにし、電気火災を防ぐことが大切です。 しかし、大規模地震が発生した場合、「避難が優先のためブレーカをOFFにする余裕がない」「地震による家具などの転倒物の散乱などにより、ブレーカに近づけない」など、さまざまな問題があります。

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地震時に起こる火災とは
過去の地震火災の原因の6割が電気

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※出火原因が確認されたもの

EXAMPLE OF ELECTRICAL FIRE

【電気火災発生例】居住者の避難後などに起こる復電火災も多い

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地震発生直後の火災

電気器具が転倒し、可燃物と接触するなどして
起こる。

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復電火災

停電が発生し、その後電気が復旧した際、可燃物が落下した電気ストーブや破損した電源コードなどに再び電気が通ることが原因で火災が起きる現象。

復電後、電気製品に落下した可燃物から発火
電源コードの被覆が破れて短絡(ショート)により発火

Electrical fire prevention measures

大地震による電気火災防止対策として、『感震ブレーカー』の設置が有効です。

「感震ブレーカー」は、地震発生時に設定値以上の揺れを感知したときに、ブレーカーやコンセントなどの電気を自動的に止める器具です。
感震ブレーカーの設置は、不在時やブレーカーを切って避難する余裕がない場合に電気火災を防止する有効な手段です。

経済産業省「感震ブレーカー普及啓発チラシ(平成29年2月更新)」より

● 内閣府の首都直下地震対策検討ワーキンググループでは電気関係の出火防止対策として、感震ブレーカーなどの設置を進めることにより、火災による建物焼失などが約5割減少すると予測しています。
また、木造住宅密集市街地で感震ブレーカーの普及率を10年間で25%以上にする目標を提言しています。

seismic breaker

感震ブレーカーとは

「感震ブレーカー」は感震機能付きの分電盤を表し、「感震ブレーカー等」は上記のほか、コンセントタイプや簡易タイプを含め、地震の揺れを感知し電力供給を遮断する機器全般を示す。

平成27年2月 大規模地震時の電気火災の発生抑制に関する検討会
「感震ブレーカー等の性能評価ガイドライン」より抜粋

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認定マークの取得

感震機能付ホーム分電盤は『高機能規格適合品』です。

一般社団法人 日本配線システム工業会規格
「感震機能付住宅用分電盤規格JWDS0007-付2」

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「首都直下地震の被害想定と対策について(最終報告)【別途資料1】
~人的・物的被害(定量的な被害)~」
平成25年12月 内閣府中央防災会議首都直下地震対策検討ワーキンググループより

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感震ブレーカーは内線規程の「勧告」「推奨」対象です。

●「地震時等の電気火災の発生・延焼等の危険解消に取り組むべき地域」及び都市計画に基づく「防火地域」・「準防火地域」の住宅⇒【勧告】
● 上記以外の全国の住宅⇒【推奨】

内線規程 JEAC 8001‐ 2022 1365-10「 感震遮断機能付住宅用分電盤」より抜粋